Cat. No. / ID. / ID. 911001
QIAcuityデジタルPCRシステムは、突然変異検出、コピー数多型(Copy Number Variation, CNV)、遺伝子発現研究、遺伝子編集解析、その他多くの用途で正確なマルチプレックス定量を行えるように設計されています。ナノプレートを使用する本システムは、パーティショニング、ヒートサイクル、およびイメージングの標準的なデジタル PCRワークフローを最小限の労力で実施できる、シームレスに統合された完全自動化プラットフォームです。
本システムは、QIAcuityナノプレート、試薬、アッセイと組み合わせて使用します。
QIAcuityについての詳しい情報は、バーチャルデモをご覧ください。
QIAcuityデジタルPCRシステムは、すべての研究室に絶対定量をお手頃な価格で提供します。パーティショニング、ヒートサイクル、イメージングの全デジタルPCRワークフローを1つの装置に統合し、最小限の労力で実施できる自動化装置です。また、現行のリアルタイム PCRアッセイをQIAcuity デジタルPCR システムに適用することも簡単です。リアルタイムPCR からデジタル PCRで解析を行う場合、プレート操作を変える必要はなく、簡便なアッセイのセットアップと約2時間での迅速な解析を行うことができます。
QIAcuity装置:機能と仕様
特徴 | QIAcuity One 2plex | QIAcuity One 5plex | QIAcuity Four | QIAcuity Eight |
---|---|---|---|---|
プレート処理数 | 1 | 1 | 4 | 8 |
検出チャンネル | 2 | 81) (6+2 hybrid2) |
81) (6+2 hybrid2) |
81) (6+2 hybrid2) |
マルチプレックス能力 | 4 | 123)1) | 123)1) | 123)1) |
サーモサイクラー | 1 | 1 | 1 | 2 |
結果までの時間 | 約2時間 | 約2時間h |
最初のプレートは約2時間 80分ごとに次のプレート |
最初のプレートは約2時間 40分ごとに次のプレート |
スループット(1日のサンプル処理数) |
最大384(96ウェル) 最大96(24ウェル) |
最大384(96ウェル) 最大96(24ウェル) |
最大672(96ウェル) 最大168(24ウェル) |
最大1,248(96ウェル) 最大312(24ウェル) |
1) 5 プレックスを超えるマルチプレックスの場合は、QIAcuity High Multiplex Probe PCR Kitを使用する必要があります
2) ロングストークスシフト (LSS) 色素にはハイブリッド チャネルが使用されます
3)6つの標準チャンネルで増幅マルチプレックスを使用することで、12個のターゲットを並行して検出できます。シングルプレックスLSS染料用ののハイブリッドチャンネルと増幅マルチプレックスを組み合わせると、可能なマルチプレックスの合計を14に増やすことができます。ただし、反応混合物で使用されるすべてのアッセイの最適化とそれに対応するクロストーク補正が求められるため、この組み合わせは推奨されません。
分注およびロード、実験、結果解析というわずか3つのステップで、約2時間でdPCRの結果が得られます。
ナノプレートでのdPCR反応の原理はこちらで説明しています。
リアルタイム PCR実験と同様に、サンプル調製では、マスターミックス、プローブ、プライマーを96または24ウェルナノプレートに加え、その後サンプルを加えます。このシステムは、パーティショニング、ヒートサイクル、イメージングを1つに統合した完全自動化装置です。サンプルから結果まで2時間未満で完了します。専用ソフトウェア Software Suiteは、ターゲット配列のマイクロリットルあたりのコピー数(濃度)を示すことに加え、陽性サンプルやNTCなどの品質コントロールも解析できます。この解析は、同じローカルエリアネットワーク(LAN)内の離れた場所にあるコンピューターでも行うことができます。
QIAcuity装置は、QIAcuity NanoplatesおよびQIAcuity PCR Kitと組み合わせて、次のデジタルPCRアプリケーションに利用できます。
QIAcuity Software Suiteは装置に同梱されており、個々のコンピューターにインストールできます。これは、装置に直接接続、または既存のローカルエリアネットワーク(LAN)を使用して、1台または複数のQIAcuity装置を制御します。QIAcuity Software Suiteを用いて、デジタルPCR 実験、サンプル、反応ミックス情報を入力し、ナノプレートに割り当て、QIAcuity装置に転送できます。測定終了後は、データ解析とレポート作成が可能になります。解析のため、データを外部へエクスポートすることができます。本ソフトウェアには、繰り返し使えるプレートレイアウトや簡単にアクセスできるプレートランパラメーターの設定などのテンプレート機能があり、デジタルPCR実験をさらに使いやすく、より身近な解析方法となり得ます。
ローカルエリアネットワークに組み込むことで、QIAcuity コンピューターはクライアントとして機能する他のコンピューターにLAN経由でアクセスできるサーバーとなります。このようにして QIAcuity Software Suiteと通信できるようになります。これにより、複数のユーザーが他の部屋やオフィスからソフトウェアにアクセスしたり、複数のコンピューターにソフトウェアをインストールしなくても標準的なブラウザを介してデータを解析したり、インターネット接続を経由してデータのやり取りができるようになります。
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