QIAsymphony Certal Kits

• QIAsymphony SPを用いた適応性の高い完全自動精製
• 前調製なしに多数のサンプルマトリックスから高回収率を実現
• ワークフローの効率化と高品質な結果が得られる至適化済みプロトコール

QIAsymphony Certal Residual DNA KitおよびQIAsymphony Certal Vaccine NA Kitは、バイオプロセスにおける精製バッファー、培養細胞上清サンプル、ワクチンプレップからQIAsymphony SPを用いて残留している宿主細胞DNAやウイルス核酸精製を自動化するキットです。至適化済みのプロトコールはワークフローの効率化や高品質な結果を実現します。斬新で充填済みの試薬カートリッジによりセットアップ時間を短縮し手作業での取り扱いは最小限に抑えられます。バーコードによる読み取りにより、試薬のトラッキングを完全に行なえます。

QIAsymphony Certal Kitは、QIAsymphony SPとの組み合わせで、細胞培養ベースのバイオテクノロジー応用製品、バイオ医薬タンパク質薬剤（例えば、モノクローナル抗体）の産生および精製中に生成されたサンプルから、またはワクチン生産のためのウイルス増殖細胞株から核酸の完全自動精製を可能にします。サンプルは、細胞培養上清または細胞除去後の発酵ブロス、クロマトグラフィー精製法からのバイオプロセスにおける精製バッファー、またはワクチンの精製からの画分（例えば、不活化後）を含みます。

QIAsymphony Certal Residual DNA Kitは、クロマトグラフィー操作により精製された生物製剤（例えば、モノクローナル抗体）からの残留宿主細胞DNAやウイルス核酸の抽出を可能にします。独自のバッファー（バッファーCA）はクロマトグラフィー用試薬に起因するマトリックス効果を平衡化するために使用され、これによりバイオプロセスのサンプルからの核酸回収を改善します。

QIAsymphony Certal Vaccine NA Kitは、細胞ベースのワクチン産物からのウイルス核酸の抽出を可能にします。独自のバッファー（バッファーCB）は、ワクチン産物から増殖ウイルスの不活化及び精製中の化学的あるいは物理的処理により生じるマトリックス効果を平衡化するために使用されます。

パフォーマンスを先導する実証済みの磁性粒子テクノロジーは、タンパク質、ヌクレアーゼ、および他の不純物を含まない高品質の核酸の精製を実現します。精製された核酸は、増幅あるいは検出反応（例、Threshold アッセイ）などのダウンストリームアプリケーションに直接すぐに使用することができます。QIAsymphony SPは精製操作の全てのステップを実施します。24サンプルを1バッチとして最大96サンプルまでを一回のランで処理できます。

ダウンストリーム検出のために、QIAsymphony Certal KitはCertal CHO Detection KitおよびCertal Vero Detection Kitと互換性があり、定量PCRを用いてCHOおよびVero細胞株からの残留ゲノムDNAの高感度検出を可能にします。高精度な結果には、Rotor-Gene QリアルタイムPCRサイクラーのご使用をお奨めします。

QIAsymphonyテクノロジーは、シリカゲルをベースにした迅速で効率的な核酸精製法と磁性粒子の簡便な取り扱いを組み合わせています。精製操作は感染性の高いサンプルを安全かつ再現性高く取り扱えるようにデザインされ、溶解、結合、洗浄、溶出の4ステップで構成されています。ユーザーはプロトコール（表）により溶出容量（60 μl、85 μl、および110 μl）を選択することができます。

ワークテーブルのセットアップが簡単かつ迅速に行なえ、貴重な時間を節約できます。QIAsymphony SP のボックスに最高2種類の試薬カートリッジを入れるだけで準備完了です。同じキットの試薬カートリッジではなく、別々のキットの試薬カートリッジをセットすれば、一回のランで96サンプルから2種類の精製工程が可能です。選択したサンプル数だけの試薬量が使用されるため、コストを完璧にコントロールできます。

細胞培養 上清あるいは発酵ブロスからの宿主細胞DNAあるいはウイルス核酸の抽出の際にバッファーCAあるいはバッファーCBの事前調製は不要です。

QIAsymphony Certal KitはQIAsymphony SPと組み合わせて、バイオプロセスにおける精製バッファー、培養細胞上清サンプル、ワクチンプレップから残留している宿主細胞DNAやウイルス核酸精製を実現します。