exoEasy Maxi Kit

血清、血漿、細胞培養上清からのインタクトなエクソソームや細胞外小胞(extracellular vesicles: EVs)の精製

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exoEasy Maxi Kit (20)

Cat. No. / ID:   76064

For 20 vesicle preps: 20 exoEasy Maxi Spin Columns, Collection Tubes (50 ml), Reagents and Buffers
KitBuffer
exoEasy Maxi Kit
Buffer
exoEasy Maxi Kitは分子生物学的アプリケーション用であり、疾病の診断、予防、あるいは治療に使用することはできません。

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特徴

 
  • インタクトなエクソソームを含む細胞外小胞(EVs)の単離が可能
  • EVs の機能解析、物理解析、生化学的分析に最適な方法
  • 精製まで25分で可能
  • スピンカラムによる簡便な方法で、複数 サンプルの同時処理が可能
  • 血清/血漿なら最大で4 ml、細胞培養上清なら最大で32 ml から精製可能

製品詳細


exoEasy Maxi Kit は血清、血漿、細胞培養上清、その他の体液からのインタクトなエクソソームや細胞外小胞(EVs)の効果的な単離をアフィニティーメンブレンを用いたスピンカラムを用いて行ないます。Maxi カラムのフォーマットにより大容量のサンプル処理が可能です(血清/血漿なら最大で4 ml、細胞培養上清なら最大で32 ml)。精製操作は迅速で再現性が高く、機能解析に適したEVs を得ることができます。

パフォーマンス

exoEasy プロトコールは超遠心に比べて迅速であることに加え、より高純度な分離が可能です。期待されるサイズのインタクトな小胞がexoEasy と超遠心の両方で得られるものの、超遠心操作においては予想されるEVs のサイズや形体とは異なる小さな構造物も同時に回収されていることを走査電子顕微鏡の結果が示しています。(図  超遠心操作の場合と比べ、exoEasy メンブレンからの溶出液はインタクトな小胞が高純度で含まれていることが示される)。
単離された小胞は機能を保持したまま、細胞培養での操作などを含むいくつかのダウンストリームアプリケーションに使用することができます。(図 exoEasy Kit を用いて単離された細胞外小胞は効果的にターゲット細胞に取り込まれた(顧客提供データ))。溶出された小胞の定性と定量には、さまざまな手法があります。電子顕微鏡、物理的特性(例:Nanoparticle Tracking Analysis(NTA)、Tunable Resistive Pulse Sensing(TRPS))や小胞の分子組成の解析(タンパク質、核酸、脂質など)です。 NTAやTRPSなどの粒子計測技術は、小胞と他の粒子とを識別することはできません。生物体液や未精製サンプルなどはタンパク質複合体などの他の粒子状物質を含んでいるため、結果として実際の値より大きな数値を示してしまうことがあります。
図参照

原理

exoEasy Kit は従来の超遠心によるエクソソーム/マイクロベシクル分離法に比べ、わずか25分で精製ができます。exoEasy Maxi Kit は、血清/血漿/細胞培養上清からのエクソソームや細胞外小胞(EVs)のアフィニティーメンブレンへの吸着を利用します。この手法は由来する細胞の違いやサイズによるEVs の識別をすることはなく、また、特定のエピトープにも依存しません。その代わり、小胞に共通する生化学的特徴を利用してサンプルに存在する全ての細胞外小胞を回収します。(図  exoEasy Maxi Kit で単離した細胞外小胞のNanoparticle Tracking Analysis(NTA)による同定)。そのため、プロトコールを始める前にサンプルを遠心やフィルトレーションによって細胞や細胞小片などを完全に除去することが重要です。

Exosome Diagnostics, Inc. によって開発されたこの技術は、スピンカラムフォーマットと専用のバッファーで構成され、フィルトレーションされた生体体液からの細胞外小胞を精製できます。血清/血漿は最大で4 ml を使用可能であり、細胞培養上清においては最大 32 ml までの処理が検証されています(カラムに4回ロード)。しかし、細胞培養上清中の小胞濃度は細胞タイプと培養条件に大きく左右されます。従って、初めて実験を行なうサンプルに関しては、16 ml の細胞培養上清から検討することをお勧めします。それ以上のサンプル量を用いた場合、結果として小胞の収量が減少する場合があります。操作はとても迅速で再現性が高く、エクソソームや細胞外小胞の機能解析に使用できます。小胞と異なる、血清/血漿中で豊富に含まれる大きなタンパク質複合体のような粒子状物質は主に結合ステップと洗浄ステップ時に除去されます。

図参照

操作手順

細胞外小胞分離のための全体の操作はわずか25分です。プレフィルトレーションした血清/血漿/細胞培養上清(0.8 µm 以上の粒子を除去済み)をBuffer XBP と混合し、exoEasy メンブレンアフィニティースピンカラムに通液し、EVs を結合させます。EVs が結合された状態でBuffer XWP で洗浄し、400 µl のBuffer XE で溶出します(主に無機塩を含んだ水溶性バッファー)。溶出液は生化学分析や物理的分析に即利用可能となります。生物学的なアッセイのような特定のアプリケーションにおいて、追加の濃縮またはバッファー置換が必要になることもありますが、100 kDa以下のポアサイズの限外濾過をすることで対応が可能です。

アプリケーション

exoEasy Kitは血清/血漿/細胞培養上清/その他の生体体液中に見られるマイクロベシクルの分離に至適な製品です。
単離された小胞は以下の分析に使用することができます。
  • 物理的な同定(NTA、TRPSなど)
  • 電子顕微鏡
  • DNA、RNA*、蛋白質や脂質などの精製と解析
  • フローサイトメトリー
  • 抗体や蛍光色素を用いた標識
  • 細胞取込

* 細胞外小胞からのRNA精製にはexoRNeasy Kits を推奨

裏付けデータと数値

リソース

キットハンドブック (1)
サイエンティフィック・ポスター (1)
クイックスタートプロトコール (1)
パンフレット (1)
Exosome BioArt Flyer
PDF (720KB)
MSDS (2)
Download Safety Data Sheets for QIAGEN product components.
Download Safety Data Sheets for QIAGEN product components.
Certificates of Analysis (1)

FAQ

Is it possible to measure the proteolytic activity of proteins on the surface of exosomes that were isolated with ExoEasy?

This has not been tested by Qiagen. However, we expect it to work.


FAQ ID - 3599