QuantiFast Multiplex RT-PCR Kits

• 同一ウェル内で複数のターゲットRNAを高感度で検出
• 時間を最大50％まで短縮し迅速な結果
• 至適化実験なしに良好なマルチプレックスRT-PCRを実現
• わずかなターゲット量の違いも正確に判別
• リファレンス遺伝子と3種類までのターゲットを同一チューブ内で検出可能

QuantiFast Multiplex RT-PCR KitはRT-PCR時間を最大50％まで短縮できるため、結果がより速く得られます（図 " RT-PCR時間を顕著に短縮"）。従って、サンプル数を大幅に増やしたり、他の実験者と1 台のサイクラーを効率的に共有できます。別々の反応ではなく同一反応内でコントロール遺伝子と標的遺伝子を増幅することで、マニュアルでの作業によるエラーが最小限に抑えられ、遺伝子定量の信頼性が増大します（図" 信頼性のある相対定量"）。QuantiFast Multiplex RT-PCR Kitに添付の特化されたマスターミックスにより、迅速なマルチプレックス反応のセットアップができ、singleplex RT-PCRデータに匹敵するマルチプレックスRT-PCR データを提供し、初めての実験でも良好な結果が得られます（図 " triplex とsingleplex RT-PCR で同等の結果を実現"）。

QuantiFast Multiplex RT-PCR Kit を用いると、ターゲット量のわずかな差異を明確に判別できます。本キットは、2 倍希釈しかしていないテンプレートを用いた場合でも、テンプレート中で量が大きく異なるターゲットを正確に定量できます。最高4 種類のターゲットのマルチプレックスリアルタイムPCR が性能を損なうことなく高速で行なえます（図 " 卓越した感度の4-plex RT-PCR"）。

QuantiFast Multiplex RT-PCR Kitsでは最適化実験の必要はなく、標準サイクラーまたは高速サイクラーのどちらでも幅広いダイナミックレンジの高感度かつ迅速な結果が得られます（フローチャート " QIAGEN multiplex kits"）。特別に開発された高速PCR 用バッファーは斬新なQ-Bondを含有し、変性、アニーリングおよびエクステンション時間を顕著に短縮します（図" プライマーの高速なアニーリング"）。

別々の反応ではなく同一反応内でコントロール遺伝子と標的遺伝子を増幅することで、マニュアルでの作業によるエラーが最小限に抑えられ、遺伝子定量の信頼性が高くなります。QuantiFast Multiplex RT-PCR Buffer のK⁺ およびNH₄⁺ イオン配合比により、プライマーの特異的なアニーリングを促進され、さらにユニークなFactor MP が特異的に結合したプライマーを安定化します（図 " ユニークなPCRバッファー"）。さらに、至適化済み逆転写酵素ミックスにより、わずか20分で効率的なにcDNAを合成できます。また、HotStarTaq Plus DNA Polymeraseは厳密なホットスタートが可能で、非特異的産物の形成を防ぎます。

QuantiFast Multiplex RT-PCR Kit は反応条件やサイクリング条件の至適化が不要で即使用可能なマスターミックスです。テンプレートRNA、プライマープローブセットをマスターミックスに加えハンドブックのプロトコール通りに操作するだけで、どのリアルタイムサイクラーでも迅速に信頼性の高い結果が得られます。マスターミックス中にROX passive reference dye が入ったキットまたは入っていないキットをお求めいただけますので、実質的にあらゆるリアルタイムサイクラーで使用できます（表を参照）。ROX濃度が至適化されているため、コピー数が少ない場合の検出でも自動データ解析を行なえます。