RNAのすべて:増幅、シークエンシング、ライゲーション、ラベリング
増幅によってRNAを検出し、操作します
逆転写酵素は、元のRNAテンプレートに相補的なDNA(cDNA)鎖を重合できる酵素です。RNAはRNaseによる分解を受けやすいため、逆転写酵素を用いてcDNAを生成することで、mRNAを扱う際の問題を克服できます。cDNAは、遺伝子発現解析などのRNA研究のさまざまなダウンストリームアプリケーションで安定したテンプレートになります。cDNAテンプレートの増幅には、通常のPCR、qPCR、ワンステップRT-qPCR、または等温法を選択できます。増幅後は、従来の酵素プロトコルを用いたクローニングや、T4 DNAポリメラーゼの3’→5’エキソヌクレアーゼ活性を利用したライゲーション非依存型クローニングを行うことができます。
すべての逆転写酵素(RNA依存性DNAポリメラーゼ)を以下に使用できます。
RNase H (+/-) |
特殊なアプリケーション | ||
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P7600L EnzScript |
近日発売 | マイナス | 長いcDNAや完全長cDNAの割合が高いライブラリーに。RNA-Seqなど、 テンプレートの切り替えが必要なアプリケーション |
P7720L StableScript |
近日発売 |
マイナス |
長いcDNA向け;プロセス性の改善、インヒビター耐性、耐熱性の向上 |
205111 Omniscript Kit |
プラス | マイクロアレイ用ラベリング、幅広い量のRNAの 逆転写用に特別に設計、最適化されたバッファー、RNase Hステップ不要 |
RNAポリメラーゼとリガーゼ
RNAポリメラーゼ、より具体的にはDNA依存性RNAポリメラーゼは、DNAテンプレートからRNAを合成する酵素です。ポリ(A)ポリメラーゼは、一本鎖RNAをプライマーとして、アデニン残基をRNAの3’末端に取り込む触媒作用により、RNAにポリ(A)テールを付加します。
T4 RNAリガーゼは、特にハイスループットRNAシークエンシングやマイクロアレイのような手順のアップストリームでのRNA分析に有用な酵素です。T4 RNAリガーゼ1および2は、隣接する3'-OHおよび5'-PO4ポリヌクレオチドを結合することにより、RNAのラベリング、環状化、分子間ライゲーションを行うことができる酵素です。T4 RNAリガーゼ1によるRNA 3'末端へのアダプターの結合は、RT-PCRとハイスループットシークエンシングによるRNA定量と探索のための有用な最初のステップです。
作用 | アプリケーション | ||
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P7180L T7 RNA Polymerase |
近日発売 | DNAテンプレートから5’→ 3’方向にRNAを合成、 T7プロモーターに特異的。 |
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P7460L Poly(A) Polymerase |
近日発売 |
ATPからRNAの3’-OHへのAMP付加を触媒し、 |
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L6050L T4 RNA Ligase 1 |
近日発売 | 一本鎖RNAリガーゼ、一本鎖 DNA分子も結合 |
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L6080L T4 RNA Ligase 2 |
近日発売 | dsRNAのニックのライゲーション、RNAの3’-OHを 二本鎖ハイブリッドのDNAの5’-PO4にライゲーション可能 |
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L6070L |
近日発売 | 事前にアデニル化した5’リン酸(DNAまたはRNA) とRNAの3’ヒドロキシ基の間のホスホジエステル結合形成を触媒 |
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RNAの消化とRNAの保護
酵素RNase Aを用いるリボヌクレアーゼ保護アッセイ(RPA)は、転写産物の相対量または絶対量を決定し、mRNA末端やイントロン/エクソン境界をマッピングするために用いられる手法です。
一塩基置換は、RNA:DNAヘテロ二本鎖の一塩基ミスマッチのRNase A開裂が関与するシンプルな酵素法によって、検出と場所の特定が可能です。
作用 | アプリケーション | ||
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19101 RNase A |
ssRNAをCおよびU残基で分解するエンドリボヌクレアーゼ* |
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Y9220L RNase H |
近日発売 | DNAにハイブリダイズしたRNAのホスホジエステル結合 を加水分解するエンドリボヌクレアーゼ |
RNase Hの活性により、DNA:RNA複合体 のRNAテンプレートを分解し、 第2鎖cDNA合成のテンプレートとして一本鎖cDNAを放出します。 |
Y9240L RNase Inhibitor |
近日発売 | ブタ由来のRNase A、B、Cの非競合的阻害剤。 RNase H活性は阻害しません。 |
RNAを分解から保護します。RNAの酵素的操作における予防 措置として一般的に使用 |
RNA分析に関してよくある質問
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