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Cat. No. / ID: 250221
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ワクチン、医薬品およびその他バイオ医薬品など製品に残留する宿主細胞DNAのコンタミネーションは、大きな健康リスクをもたらします。したがって、米国食品医薬品局(FDA)や世界保健機関(WHO)などの当局によってその安全限度が厳しく規制されています。残留DNAの上限値については、投薬内容とコンタミネーションを引き起こす細胞DNAの感染力および腫瘍原性にもとづいて明確なガイドラインが確立されています。たとえば、WHOは、経口投与ワクチンにおける残留DNA量を100 µg/回未満とすることを推奨するのに対して、非経口投与における非腫瘍原性細胞由来のDNA量は、10 ng/回、最大長さ200 bpに制限することとされています。
製造過程でこのようなコンタミネーションを検出し、除去するには、製品中にごくわずかに存在する特定の宿主細胞由来DNAを高感度かつ高精度で測定する必要があります。
デジタルPCRは残留DNAの定量にふさわしい検出方法です。qPCRなど他の検出方法と比べて、特に微量のコンタミネーションに対して無類の感度と精度を発揮します。QIAcuity Residual DNA Quantification Kitsは、Escherichia coli(E.coli)、チャイニーズハムスター卵巣細胞(Chinese Hamster Ovary、CHO細胞)およびヒト胎児腎細胞293(HEK293細胞)DNAを宿主細胞DNAとして高い精度と正確さで検出します。
QIAcuity Residual DNA Quantification Kitsは、PCR時のコンタミネーションや他の阻害試薬が存在する場合でも、抽出の有無に関係なく、正確なCHO、E.coli、HEK293残留DNA(resDNA)の定量結果を提供します。マルチコピーターゲットアッセイにより、高度に断片化された残留宿主細胞DNAを正確に定量します。
アッセイ | ターゲットコピー数 | アンプリコンサイズ | 変換ファクター(cp/µlからfg/µlへ) |
---|---|---|---|
QIAcuity E.coli resDNA Quant Kit | 7 | <200 | 0.35 |
QIAcuity CHO resDNA Quant Kit | ~100万、未定義(繰り返しエレメント) | <200 | 0.28 |
QIAcuity HEK293 resDNA Quant Kit | ~100万、未定義(繰り返しエレメント) | <200 | 1.54 |
QIAcuity E.coli resDNA Quant Kitは、1回の反応でわずか5 fgの残留DNAを検出します。
反応1回あたりのロード量(fg/rxn) | E.coli Standard(copies/µl) | 内部コントロール(copies/µl)* |
---|---|---|
50000 | 2949.7 | 99.9 |
5000 | 291.6 | 91.7 |
500 | 27.6 | 91.4 |
50 | 2.8 | 93.2 |
25 | 1.46 | 92.5 |
5 | 0.45 | 90.6 |
NTC | 0 | 98.9 |
*内部コントロールは100 copies/µlを想定
デジタルPCRは、qPCRよりも少ないテンプレートインプット範囲で、より高い検出感度を示すため、より安定したアプリケーションが可能になります。
QIAcuity CHO resDNA Quant Kitは、1回の反応でわずか5 fgの残留DNAを検出します。
反応1回あたりのロード量(fg/rxn) | CHO Standard(copies/µl) | 内部コントロール(copies/µl)* |
---|---|---|
50000 | 4939.3 | 108.7 |
5000 | 508.3 | 104.9 |
500 | 50.2 | 97.6 |
50 | 4.7 | 99.5 |
25 | 2.6 | 101.3 |
5 | 0.6 | 100.4 |
NTC | 0 | 104.7 |
*内部コントロールは100 copies/µlを想定
QIAcuity HEK293 resDNA Quant Kitは、1回の反応でわずか5 fgの残留DNAを検出します。
反応1回あたりのロード量(fg/rxn) | HEK293 Standard(copies/µl) | 内部コントロール(copies/µl)* |
---|---|---|
50000 | 1104.9 | 96.6 |
5000 | 104.5 | 92.5 |
500 | 8.83 | 92.4 |
50 | 0.99 | 94.4 |
NTC | 0 | 96.2 |
*内部コントロールは100 copies/µlを想定
このキットは、QIAcuity Digital PCR SystemおよびQIAcuity Nanoplatesと連動して作動し、qPCRと同等のエンドツーエンド高速dPCRワークフローを提供しながら、サンプル中のresDNAを絶対定量することができます。このキットは、バイオプロセス製造とQCの要件を念頭に置いて設計されています。
ナノプレートでのdPCRの原理はこちらで説明しています。
宿主細胞DNAモニタリングにQIAcuityデジタルPCRを使用すると、バルクサンプルのパーティショニングによりLOD/LOQが改善します。パーティショニングによってターゲットの有効濃度が上昇するので、少量の宿主細胞DNAをより高い精度と正確さで捕捉および測定できます。QIAcuity Nanoplate 26kでは、大量のテンプレートインプットのロードが可能なことと、パーティション数の増加が、残留宿主細胞の検出の正確さと精度が向上した理由の一つです。
溶解物を、内部コントロールおよび絶対定量によって測定する宿主細胞DNAとともに、残留定量アッセイに追加します。コピー/µlを提供されている変換ファクターでfg/µlに変換します。
QIAcuity Residual DNA Quantification Kitsは、複雑なバイオプロセス中間体中の宿主細胞DNAの高精度定量に理想的です。