EZ1 DNA Investigator Kit
法医学および個人識別鑑定サンプルからDNA の自動化精製
法医学および個人識別鑑定サンプルからDNA の自動化精製
✓ オンライン注文による24時間年中無休の自動処理システム
✓ 知識豊富で専門的な製品&テクニカルサポート
✓ 迅速で信頼性の高い(再)注文
Cat. No. / ID: 952034
✓ オンライン注文による24時間年中無休の自動処理システム
✓ 知識豊富で専門的な製品&テクニカルサポート
✓ 迅速で信頼性の高い(再)注文
EZ1 DNA Investigator Kit は、スワブ、フィルター、法医学的ケースワークや犯罪現場の証拠品、血液等、1 ~ 14 サンプルからゲノムDNA 精製を高い再現性で自動化します。本キットはEZ1 Advanced XL(1~14サンプル/ラン)、 EZ1 Advanced(1~6 サンプル/ラン)、およびBioRobot EZ1ワークステーション(1~6 サンプル/ラン)で使用可能です。精製は迅速かつ効率的であり、精製されたDNA は、定量PCR やSTR解析のようなダウンストリーム分析において、高いS/N比で良好な結果を実現します。
EZ1 DNA Investigator Kit は、DNA自動化精製用に至適化された試薬を使用し、より効率的なDNA収量を実現します。 STR解析は、より高いピークを示し、高感度な検出ができます(図 " STR解析における改善された解析結果"、 表 “異なるプロトコールでの相対的なSTRピークの高さ”参照)。より高いピークは、シグナル/ノイズ比がより良くなったことを実証し、ダウンストリームアプリケーションにおける高感度検出およびハイパフォーマンスを実現します。 STR解析におけるピークの高さを比較することにより、DNA収量の理論値の79%まで回収されたことが示唆されました(データ未提示)。オプションのTEバッファー溶出では、同等のパフォーマンス(表 “異なるプロトコールでの相対的なSTRピークの高さ”)とともに、精製された少量のDNAの長期保存において、強化された安定性を提供します。 処理されたサンプル中(調査された8対立遺伝子の<50 以下の相対蛍光ユニット)に脱落したものはありませんでした(表 “異なるプロトコールでの相対的なSTRピークの高さ”)。
Experiment | Kit and card | Protocol | Elution | Relative peak height | Number of dropouts |
---|---|---|---|---|---|
1 | EZ1 DNA Tissue Kit and EZ1 DNA Forensic Card | Trace | Water | 100% | 0/8 |
1 | EZ1 DNA Investigator Kit and Card | Trace | Water | 176% | 0/8 |
2 | EZ1 DNA Investigator Kit and Card | Trace | Water | 100% | 0/8 |
2 | EZ1 DNA Investigator Kit and Card | Trace | TE | 116% | 0/8 |
3 | EZ1 DNA Investigator Kit and Card (200 µl) | Trace | Water | 100% | 0/8 |
3 | EZ1 DNA Investigator Kit and Card (500 µl) | Large-volume | Water | 203% (81% normalized to starting volume) | 0/8 |
標準的なtrace プロトコールに加え、ピペッティング中にワークテーブルに対してフィルターチップが前後運動する全自動の“tip dance” プロトコールがオプションとして使用できます。このプロトコールにより、スワブ、繊維、血液ディスク、タバコの吸殻のような固体サンプルをサンプルチューブ内で直接処理することが可能です。チップを詰まらせる可能性のある固体サンプルを除去するために事前に遠心操作を行なう必要はありません(フローチャート " EZ1 DNA tissue trace and “tip dance” protocols")。“tip dance” プロトコールにより作業は簡便化され、いくつかのケースではサンプルからのより効率的な抽出でDNA収量が増大する場合もあります(図 " tip dance" protocolを用いて簡単で効率的な固体サンプル処理")。
Large-volume protocol は、最高500 μl までのスタートサンプルを完全自動で調製できます。この方法により、拡散したシミのような低濃度DNAを有するサンプルから効率的にDNAが精製できるだけではなく、完全な溶解のために容量が増加したサンプルからのDNA精製も可能です。スタンダードなTraceプロトコールと同じ溶出量でより多量のサンプルを調製できるため、高感度なダウンストリームアプリケーションで使用可能な高濃度のDNAを高収量で得ることが可能です(see figure " Large-Volume Protocol を用いて濃縮されたDNAを高収量で精製、"表 “異なるプロトコールでの相対的なSTRピークの高さ”)。
微量DNAをより効率的に精製するため、EZ1 DNA Investigator Kit にキャリアRNAが添付されています。キャリアRNAが磁性粒子のシリカ表面へのDNA結合を増大し、特にサンプルが微量のDNAしか含んでいない場合 (100 ng未満)には大きな効果が得られます。最近発表されたデータは、キャリアRNAの添加により法医学サンプルからの微量DNAの分離がより効率的で、かついくつかのサンプルタイプではDNA収量が増加したことを示唆しています。サンプルライセートへのキャリアRNAの添加は、続いて行うSTR解析に影響を及ぼしません。
プログラム済みの EZ1 Advanced XL DNA Investigator Card(EZ1 Advanced XL用)、EZ1 Advanced DNA Investigator Card(EZ1 Advanced用)、あるいは EZ1 DNA Investigator Card(BioRobot EZ1用)は、カードを挿入するだけの簡単な操作で精製プロトコールをセットアップできます。EZ1 DNA Investigator Kit に入っている充填済み試薬カートリッジにより、ワークステーションのセットアップの際の人為的なミスおよびバッファーのコンタミを防げます。試薬調製やワークステーションのセットアップにおける間違いを回避し、クロスコンタミのない液体分注を実現することにより、EZ1 Advanced XL 、EZ1 Advanced およびBioRobot EZ1 は高い信頼性および標準化をお届けします。
QIAGEN のISO 認可品質管理システムに従ってEZ1 DNA Investigator Kitの各ロットは、規定された仕様に対してテストされているため、一定した品質が保証されています。
EZ1 Advanced XL、 EZ1 Advanced、およびBioRobot EZ1ワークステーションは、シリカゲルでコーティングされた磁性粒子を用いたゲノムDNAの完全自動化精製を実現します。 磁性粒子テクノロジーは時間のかかる遠心操作ステップを排除し、使いやすいワークステーションを用いて一回のランでEZ1 Advanced XL で1~14サンプル、EZ1 Advancedおよび BioRobot EZ1で1~6サンプルを精製します。 充填済みの試薬カートリッジとセンサーによるワークステーションドアの自動ロックにより、実験環境からのコンタミのリスクを抑えることができます。
前処理したサンプルを機器に載せるだけでEZ1 DNA操作手順に従ってワンステップでゲノムDNAは精製されます。精製した核酸は、ダウンストリーム・アプリケーションに即座に使用できます。
EZ1 DNA Investigator Kit を用いて精製した高品質DNA は法医学、環境、バイオディフェンス、バイオセキュリティー、および以下のようなその他の応用アプリケーションに最適です。
Features | Specifications |
---|---|
ApplicationsJA | PCR, real-time RT-PCR, genotyping |
Main sample type | Forensic samples |
For automated processing | EZ2 Connect Fx, EZ1 Instrument series |
Sample amount | <500 µl |
Technology | Magnetic particles |
Format | Sample tube |
Processing | Automated |
Purification of total RNA, miRNA, poly A+ mRNA, DNA or protein | DNA |
Yield | 150–250 ng |
Elution volume | 50–200 µl; EZ2 offers optional reduced elution volumes of 20–30 µl |