製薬およびバイオテクノロジー

がん治療

スクリーニング、標的療法、免疫療法、ビッグデータ、計算手法の進歩により、がんの診断、治療、分類の方法は変わりつつあります。このような進歩にもかかわらず、私たちは、がん研究がますます複雑になっていることを認識しています。当社の広範ながん研究ポートフォリオには、さまざまな分野のキット、試薬、装置が含まれています。

  • 自動サンプル調製
  • リキッドバイオプシー分析
  • 遺伝子変異や遺伝子発現変化の分析
  • miRNAバイオマーカーの探索
  • がんマイクロバイオーム研究
  • 腫瘍血液学研究
Multiple Cancer Catalogued Panels

リキッドバイオプシーは外科的バイオプシーに代わる低侵襲性の方法であり、ルーチンがんスクリーニング、腫瘍進行のモニタリング、がん治療に対する反応や抵抗性の予測、微小残存病変モニタリングに利用できる特異性と感度の高いバイオマーカーを検出できます。

リキッドバイオプシーは、血液や生体液サンプルから、セルフリーDNA(cfDNA)、循環腫瘍DNA(ctDNA)、循環腫瘍細胞(CTC)、エクソソームなどのがん由来成分の検出と分析に使用できます。

リキッドバイオプシーの課題として、高いバックグラウンドに対して微量な核酸を検出するために必要な感度の向上や、貴重なサンプルの分解などがあります。

当社のPAXgeneテクノロジーによるゴールドスタンダードのサンプル採取と安定化、信頼性の高い手動および自動サンプル調製による全てのリキッドバイオプシー分析物に対応するソリューションの提供、統合されたNGSや デジタルPCRベースのワークフローは、このような課題の克服をサポートします。

Liquid Biopsy biofluid
cfDNAワークフローソリューション
容易で信頼性の高いcfDNAワークフローの開発に役立つ数々の製品の概要をご覧ください。
Three simple steps to isolate DNA and RNA

2つの力 – EZ2 ConnectとQIAcuity

リキッドバイオプシー(cfDNA)やFFPEサンプルからのバイオマーカープロファイリングを成功させることは、他の成分の複雑な背景に対してターゲット突然変異が少量しか存在しないため、困難な取り組みとなります。

そのため、当社は2つの力を提供しています。リキッドバイオプシーやFFPEサンプルからバイオマーカープロファイリングを成功させるために、EZ2 Connectでの完全自動化された便利な大量サンプル処理に、QIAcuityデジタルPCRシステムでの高速かつ高感度な超少量突然変異検出を組み合わせることができます。 

デモをご希望ですか?
自動化は大きな決断です。決める前に無償で当社の装置をお試しになりませんか? リクエストフォームに必要事項を記入するだけで、デモをご利用になれます。

デジタルPCRは、重要ながん関連突然変異を、迅速かつ高い信頼性で同定するために確立された方法です。現在、以下の目的でルーチン使用されています:

  • 対立遺伝子絶対定量
  • まれな突然変異検出
  • 複雑な混合物中のターゲットの同定
  • コピー数多型分析
  • DNAメチル化
  • 遺伝子改変
A woman in a lab coat in a lab looking at a tablet

デジタルPCRを利用して、現在の検出レベルを下回る残存がんを同定し、がんの新たな突然変異や重複を検出し、まれな薬剤耐性突然変異をモニタリングできます。QIAcuity Digital PCR Systemは、ターゲットの定量が増幅サイクル数に依存しないため、まれなイベント/配列変異の検出と絶対定量の感度を向上させることができます。

特定の遺伝子のコピー数多型(CNV)は、多くのがんの発生と進行に関与しています。そのため、疾患関連遺伝子座のCNVを定量分析すると、疾患の分子メカニズムに関する洞察が得られ、新規バイオマーカーの発見が容易になります。QIAcuity Digital PCR Systemは、ゲノム内のコピー数を正確に検出でき、疾患進行の根底にあるコピー数変化のその後の分析に不可欠なツールとなります。

この高精度の技術を活用できるように、当社は、デジタルPCRに基づく突然変異検出とコピー数多型研究のための完全なソリューションを提供しています。

dPCR Q and A webinar

dPCR Q&Aによる高感度突然変異分析

ウェビナーをオンデマンドで視聴し、当社の専門家が最も重要な質問に回答し、デジタルPCRを使用してcfDNAおよびFFPEサンプル中のまれな対象ターゲットを定量するためのヒントを共有する様子をお聞きください。

複雑なサンプルを扱う際にラボで日々直面する課題に焦点を絞ったディスカッションをお楽しみにいただけます。

dPCRサービス
dPCRベースの突然変異検出およびコピー数多型研究のために特別に設計された当社のサービスをご確認ください。
QIAGEN production

カスタマイズしたNGSパネル 

商業化に向けてカスタマイズされたNGSパネルの開発を支援するパートナーをお探しですか? 当社には、お客様の特定の要件と時間枠に合わせて、便利なキットベースのフォーマットでNGSパネルを開発するための研究開発の専門知識があります。また、CDx開発で培った経験を活かし、グローバルな商業化に必要な規制当局の承認取得プロセスを通してサポートさせていただくことが可能です。

詳細については、お問い合わせください。

NGSは、精密腫瘍学のためのがんのゲノムプロファイリングに革命をもたらしました。全核酸をインプットとして使用するDNAおよびRNAライブラリー調製のための当社の統合ワークフローをご覧ください。これにより、貴重なサンプルを分割する必要がなくなり、必要な出発物質の量が少なくなり、長いターンアラウンドタイムが短縮されます。このため、DNAおよびRNAの変化、腫瘍突然変異負荷(TMB)、マイクロサテライト不安定性(MSI)を単一のワークフローで評価できます。
マルチモダールがんゲノミクスプロファイリングサービス
QIAGEN Genomic Servicesは、サンプル調製からデータ分析まで、マルチモーダル解析のための完全なエンド–toエンド サービス を提供します。
当社の完全なNGSポートフォリオをご覧ください
NGSに基づくがんアプリケーションのための当社の完全なポートフォリオをご確認ください。

現在では、マイクロバイオームが腫瘍の発生に影響を与え、疾患の進行や生存の予測因子として機能し、がん治療に対する 反応 を決定すると考えられています。マイクロバイオームの調節は、免疫療法などのがん治療の有効性を高め、その毒性を軽減することができます。  NGSとハイスループットシークエンシングの出現により、マイクロバイオームとがんの関係性を詳細に研究できるようになりました。 そのため、ハイスループット シークエンシング技術を用いて、さまざまな腫瘍状態に関連する明確な腸内菌共生バランス失調微生物シグネチャーが次第に認知されるようになってきています。

当社は、DNA/RNA分離キットから微生物トランスクリプトームやゲノムプロファイリング、データ分析に至るまで、がんにおける宿主関連微生物群の役割の解明に役立つ専用製品を開発しています。

Microbiome icon
QDI, Indian male, sitting at desk pointing to computer screen

データ分析からデータベースまで、遺伝子発現からゲノムアセンブリまで、解釈から統合まで - QIAGEN Digital Insightsは、有意義な洞察を推進し、新たながんの発見を促進するために必要な、幅広い高品質のバイオインフォマティクスツールを備えています。

腫瘍学へのアプリケーション: