

あらゆるmiRNAを詳しく正確に把握する
定量PCR(qPCR)は、既知のmiRNAターゲットの解析に選ぶべきツールで、次世代シークエンシング(NGS)と比較していくつかの利点があります。qPCRは、迅速で容易かつ安価な手法で、少ないRNA投入量で極めて高感度な解析ができます。スクリーニングやプロファイリングから、NGS研究のバリデーション、機能研究の結果検証に至るまで、容易に規模を拡大できます。
しかし、miRNA qPCRには特殊な課題があります。低い含有率、短い配列、GC含量の大きなばらつき、高い配列相同性のために、非常に特異性の高いプライマーおよびプローブを設計することが困難です。miRCURY LNA miRNA PCRおよびProbe PCRシステムはこれらの課題を解決することを目的として設計されています。最も要求の厳しいアプリケーションでも堅牢で高感度なmiRNAプロファイルを得ることができます。
LNA強化miRNA qPCR
どのように利点を得られるか
ワークフローおよび製品
検出ケミストリーの選択
miRNAの検出にはSYBR-Green法または加水分解プローブ法をお選びいただけます。いずれも高感度および高特異性の検出が可能です。
迅速で簡単なワークフロー
miRCURY LNA miRNA PCRシステムは、汎用性のある逆転写(RT)反応のスピードおよび簡便性と、LNA強化qPCRプライマーの感度および特異性を兼ね備えています。シンプルなワークフローは、組織、細胞、エクソソーム、リキッドバイオプシーなどすべてのサンプルタイプで正確な結果を迅速に提供します。
使用開始前に必要なもの
SYBR Green検出法およびプローブ検出法のケミストリーを含む汎用逆転写キット(1)。各システム専用のPCRマスターミックス(3)と、プレデザインまたは自身で設計したアッセイまたはパネル(4)の組み合わせ。オプションのRNA Spike-In Kit (2)により、RNA単離、cDNA合成、およびPCR増幅の品質確認ができるため、低品質のサンプルを早い段階で識別して調査対象から除外し、時間と試薬を節減します。
どのアッセイまたはパネルが研究に最適ですか?
miRCURY LNA miRNA PCRシステムは、個々のアッセイまたは完全に自由なカスタムパネルを用いて各種研究に合わせて実験をセットアップします。同じcDNA反応液を使用することで、個々のプライマー、プレデザインmiRNomeパネルおよびフォーカスパネル、またはカスタムパネル間をシームレスに移行できます。