NGS-seq
次世代シークエンシング

DNA-seqソリューションでゲノムの複雑さを解明

DNA変異の検出、あるいは既知および新規RNA融合の同定に関心がある場合、複雑なワークフロー、長いターンアラウンドタイム、限られたサンプル数などが律速となり、コストを増加させ、実用的なデータ取得を遅らせる可能性があります。弊社の高性能DNAシークエンシング(DNA-seq)技術は、こうした課題を克服するように最適化されているため、GCリッチ領域を確実にシークエンシングし、低頻度の変異株を正確に同定し、低品質の、または限られた入力サンプルを最大限に活用できます。カスタムパネルが必要な場合は、ウェブ上でお客様に設計頂くことも可能ですし、またはスペシャリストがパネル設計をお手伝いさせて頂くこともできます。
QIAseq Tumor Mutational Burden Panels
アンプリコンシークエンシングの再定義:ターゲットDNA-seqで重要な変異の発見

PCR duplicates、偽陽性、ライブラリーバイアスは、ターゲットシークエンシングデータの制度を下げる可能性があります。デジタルDNAシークエンシング法を採用することで、ワークフローに精度と信頼性を導入することができます。

エキスパートによりキュレーションされた弊社のターゲットDNAシークエンシングパネルは、分子バーコードを採用しており、以下のに示す領域における優れたカバレッジを期待できます。

  • GCリッチゲノム領域
  • 遺伝子のエキソン領域
  • ホットスポット
  • SNP
  • イントロン領域とプロモーター領域
エラーまたは低頻度突然変異?

パネルを使用するターゲットDNAシークエンシングは、低頻度変異を検出に最適な方法です。しかし、得られるリードにバリエーションが無く同一に見えるため、シークエンシングエラーとユニークなDNA分子の区別が困難であるという大きな欠点があります。これにより、低頻度のDNA変異を確実に検出することが困難です。QIAseqでは、すべてのカタログとカスタムパネルに分子バーコードが採用されており、オリジナルDNA分子にタグを付けることで、PCR、ポリメラーゼ、およびシークエンサー読み取りエラーによる偽陽性を排除します

Next-generation sequencing
Next-generation sequencing
困難なゲノム領域にアクセス

QIAseq製品には、最適化されたバッファーと酵素が含まれており、困難な領域へのアクセスを可能にします。QIAseq Targeted DNAパネルやワークフローで採用されているケミストリーは、通常のゲノム領域とGCリッチなゲノム領域の両方に対応しています。タイリングなプライマーデザインは、CEBPAやCCND1などのGC含量が豊富な遺伝子を100%カバーします

優れたシークエンシング指標

均一性:標準パネルは通常、0.2Xの平均カバレッジで99.5%、0.5Xの平均カバレッジでで96%の均一性を達成します。

感度:低頻度のDNA変異判定の信頼性が高まります。標準パネルでは、1% NA12878 SNPと典型的なコード領域の挿入欠失に対して90%以上の感度を示し、偽陽性はメガベース領域あたり15%未満です。

より多くのマルチプレックス化:96サンプルのマルチプレックス化は一般的ですが、QIAseqは384サンプルまで特異的インデックスを使用してマおり、より多くのマルチプレックス化ができます。

注目のサクセスストーリー

Dr. Fergus J Couch
「QIAseqパネルは、 single primer extension戦力を利用するため、ゲノムの困難な領域にでもプライマー設計が可能です。同時に最大1500サンプルをシークエンシングできます。」

Dr. Fergus Couch、メイヨークリニック

 

QIAseqによるゲノムの洞察

QIAseqソリューションは、以下のイノベーションに基づいて、バイアスを最小限に抑えゲノムのカバレッジ、均一性、精度を最大化します。

サンプルの混同を削減し、スループットを最大化

Unique Dual Indices(UDI)は、「インデックスホッピング」とリードのミスアサインメントを軽減することにより、プロセスの安全性とシークエンシングデータの信頼性を上げます。UDIにより、サンプルあたりのシークエンシングコストを削減し、シークエンシングスループットを最大化することができます。UMIとUDI両方を組み合わせることにより、QIAseq Targeted Panelsは高い精度のデータを提供いたします。
迅速にサンプルから疾患を洞察

最適化した1つのエクソームシークエンシングパイプラインにより、サンプルから標準化された変異の分類と解釈を返すまでの、ターンアラウンドタイムを短縮できます。

1日ワークフローによる自動化可能でスケーラブルなエクソームシークエンシング

エクソーム解析により疾患の原因となる変異を特定する上で、GC含量に起因するカバレッジの均一性は気になりませんか?

自動化に対応したスケーラブルな1日ワークフローを使用して、病原性変異を確実に、簡単かつ効率的に検出します。hybrid capture技術に基づくQIAseq Human Exome Kitは、以下を保証します。

  • 500を超える遺伝子ターゲットの高感度変異判定
  • サンプルあたりのシークエンシング費用を50%削減
  • サンプルからデータまでの全体的なターンアラウンドタイムを40%短縮

QIAGEN CLC Genomics Workbenchとのシームレスな統合により、迅速な変異判定が可能になり、QCI Translationalにより、マニュアルキュレーションの負担なしに、正確な変異の解釈と疾患特異的洞察が保証されます。

ゲノムの包括的なイメージをキャプチャー

全ゲノムおよびhybrid captureシークエンシングは、ゲノム全体の全体像と比類のない洞察を提供しますが、時間とコストのかかる方法となる可能性があります。QIAseqソリューションは、サンプルごとのデータの品質を最大化することで、この方法をより利用しやすくします。

利点

  • 高度なケミストリー ピコグラムのサンプル入力と 高速で自動化可能なプロトコールに対応
  • 酵素DNA断片化 – 高価な機械的せん断装置が不要
  • ライゲーション効率の改善 高い変換率と収量 – アダプター-ダイマーなし
  • 均一なG/C表示 あらゆる微生物に対応
  • 便利なキット形式 デュアルバーコードアダプター同梱
QIAseq FX Library
注目のサクセスストーリー

ハイデルベルクのEndocrinologyおよびNuclear Medicine Community PracticeのEgbert Schulze博士が、酵素法によるQIAseq FXワークフローが、いかにして均一なカバレッジを可能にし、研究において信頼性の高いシークエンシング結果を得るのに役立ったのか考察します。

ライブラリー調製の自動化
NGSライブラリー調製の自動化は、どのような貢献が期待できるでしょうか?
single cell teaser image
包括的カバレッジと高いフィデリティを備えたPCRフリーのシングルセル全ゲノムライブラリー調製
シングルセルや限られたゲノムDNA量からのゲノム解析にお困りではありませんか?弊社のシングルセルDNAライブラリー調製キットを使用すると、シングルセルから全ゲノムライブラリーを4時間未満で調製できます。PCRフリープロトコールでは増幅バイアスが排除されるため、希少サンプル由来のシングルセルの異数性、コピー数、シークエンス変異を確実に解析できる可能性があります。
微生物の多様性を解読

メタゲノムデータ は、自然または健康な微生物嚢に存在する種の調査、病原性または抗生物質耐性遺伝子の存在量の定量、あるいはさまざまな疾患の原因、影響、および将来の治療法の解明に利用されます。PCRアンプリコンシークエンシングからDNAサンプルの全メタゲノム解析まで、QIAseq NGSソリューションはサンプルのゲノムの複雑さを解明するように設計されています。

Water Microbiome
Workflow Configurator, wfc, Luna
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ウェビナーのハイライト

Enterprise Genomics Solutions
積み重ねられている専門知識とサポートを、弊社のQIAseq技術と組み合わせます。パネル設計から解析、さらには–Enterprise Genomics Solutionsが、バイオマーカーの発見を簡素化し、研究を前進させます。
写真はすべてCOVID-19が流行する前に撮影されたものです